先輩の声


臨床も研究もやりがいがあります

大藤 洋介

(平成25年入局)

 私は東京慈恵会医科大学附属病院にて初期臨床研修を修了後、本学リウマチ膠原病内科で専門習得コース(レジデント)を履修し、当科に入局しました。現在は病棟医として臨床に従事する傍ら、臨床研究および基礎研究も行っています。

 臓器別診療科への細分化が進む中、リウマチ・膠原病内科は、患者さんを総合的に診療することができます。また、病態も未解明な部分が多く、診療も研究もやりがいのある分野であると考えています。

 リウマチ・膠原病に興味のある方は是非一緒に働きましょう。


充実した指導体制

松下 嵩之

(平成28年入局)

 私は卒後に市中病院での初期臨床研修を経験しました。その中で臓器にとらわれない総合診療に近いスタイルの膠原病診療を実践したいと考え、さらに膠原病の病態へ非常に興味をもちました。私は5つの大学病院の膠原病内科を見学した末、当院でのリウマチ専門研修を希望しました。その理由として、経験できる症例数が豊富な点、チーム医療における指導体制が充実している点、そして研究へのアクセスが良好な点が挙げられます。

 当院および3つの分院(柏病院、葛飾医療センター、第三病院)は、地域中核病院であり、多くのリウマチ・膠原病症例が集まります。当院では後期研修医一人あたり常に8~10人程度の膠原病患者を受け持つことができますが、このような施設は決して多くはありません。膠原病は、同じ診断であったとしてもその病態は患者個人個人で大きく異なり、治療方針を決定する力を養うためには多くの症例を経験することが非常に重要です。当院では多彩な症例を前に、後期研修医がチーム医療の一員となって、自ら診療を計画することができます。そして、病棟カンファレンスやチームディスカッションの機会も多く、指導医からのフィードバックを受けるのに最適な環境が構築されています。新しい患者さんに会うたびに、このサイクルを反復することで確実に実力がついていくのを感じています。

 研究分野では臨床、基礎の双方に力を入れています。希望すれば専門研修開始後早い段階で研究活動へ参加させてもらえます。私自身、臨床業務と並行しつつ、専門研修2年目より関節炎モデルマウスを用いた基礎研究を開始しました。研究においても、担当指導医がつくことで、研究デザインの仕方、データの解析方法、論文の書き方などを教わります。これらを通して、最近になって、ガイドラインやレビューを倣うだけでなく、内容を吟味・本質を理解する姿勢の大切さが身に染みて分かるようになってきました。

 当院には臨床においても研究においても自分のキャリアに活用できる資源がたくさんあります。膠原病にすこしでも興味ある先生方、まずは見学に来てみてください。一緒に盛り上げていきましょう。


女性医師の活躍の場

齋藤 萌

(平成28年入局)

 私は東京女子医科大学を卒業後、東京慈恵会医科大学附属病院にて初期研修を修了し、平成28年4月に当診療科へ入局しました。約二年間の病棟勤務を経て、現在は大学院生として臨床研究、基礎研究の双方に従事しております。

 リウマチ・膠原病内科は臓器別に囚われず、広く全身を診ることができる診療科です。また、慢性疾患が多くを占めることから、一人ひとりの患者さんに長く寄り添えることが大きな魅力だと感じます。診断や治療に苦慮することもありますが、研修医や先輩医師と日々活発な意見交換を行うことで、問題解決へのプロセスをじっくり学ぶことができました。

 学会発表に関しても充実しており、1年目から着実に経験を積み重ねていくことができます。

 平成28年度の女性入局者は私ひとりでしたが、先輩方や同期の理解も篤く、さまざまなサポートを得てのびのびと業務に取り組んでいます。リウマチ・膠原病領域には女性患者さんも多く女性医師の活躍の場として非常にニーズの大きい分野だと感じています。

 すこしでもご興味がある研修医や医学生の方は、ぜひ一度見学にいらして下さい。